グリルエフ

dora6662006-09-08


五反田駅東口から徒歩一分のところにある昭和レトロな洋食屋。怪しい歓楽街近くの小路沿いにあり、事前知識が無ければ「こんな所に店が?」と驚くだろう。建物は昭和初期(ひょっとしたら大正?)から立っていそうな趣のある洋館で、壁を蔦が取り巻いており怪しさを醸し出している。店内も外観からの印象を裏切らない内装。天井は高く圧迫感は無いが、椅子はやや狭苦しい。1Fは狭いカウンター5席ほどと4人がけのテーブル3つで、団体客用に2Fにもスペースがあるようだ。
さて、雰囲気は満点なこちらの店であるが、肝心の料理とサービスは非常にプアな印象。ハヤシライスが名物と聞いていたが探してもメニューに無く、仔牛のカツレツとパンを注文したが(このメニュー、英語と日本語のあまり上手とは思えない筆記体で書かれており非常に見づらい。)出てきたカツは衣が厚く肉が薄すぎるため、肉の存在感が消えている。カツにかけられた真っ黒なデミグラスソースは苦味があり旨みを引き立てておらず、付け合せの野菜類も滋味を感じない。また、笑顔も愛想も無いメートルの接客は如何なものか。正直言ってこの味、サービスのクォリティで1750円の請求は余りにも高すぎる。
結論としては、雰囲気は素晴らしいがCPはかなり酷い部類で、もっと安くて美味い店はいくらでも存在する。この店の外観・内装がよほど好きならともかく、そうでない方は話の種に一度だけ行けば充分だろう。