末廣

大崎広小路駅近くにある昭和の香りのする焼きそば店。周囲からかなり浮いており以前から気になってはいたものの、訪問を果たせずにいた。店内は外見同様かなり古く、築数十年は経っていようかという店構え。今ではあまり見かけなくなった丸椅子に座ると昭和にタイムスリップしたような気分になる。昼時のメニューは焼きそばのみだが、夜には居酒屋的な店に変身しつまみの類も出るようだ。店主は偏屈な老人男性かと勝手に予想していたが、意外なことに愛想の良い中年のおばさんである。
焼きそばは簡単な料理かと思ったが供されるまでにはやや時間を要した。外見は昔なつかしい青海苔がたっぷりかかり紅生姜が添えられたものであるが、ソースはそれほど濃くなくあっさり目。具は野菜のみで玉ねぎともやし、キャベツなど。胡椒がたっぷり入っていて汗かきな自分はかなり発汗した。価格は500円と安めで嬉しい。特に美味しいというほどでもないしお勧めはしないが、不思議な吸引力のあるお店だ。