九十九ラーメン

恵比寿駅から駒沢通りを広尾方面に進むとある恵比寿の有名店。駅からは遠くあまり立地は良くないのだがいつも満席、時には店の外に長蛇の列が出来ている。店内はお洒落というほどではないが、女性でも入りやすそうな小奇麗さは持っている。店内も女性の集団客、カップル率多し。回転率が悪くなりそのぶん価格に転嫁されていないか、原材料の質が落とされているのではないかと、若干不安になる。チーズラーメンが有名らしいのだが、ゲテモノくさいので本日は九十九ラーメン(650円)に味玉(100円)をチョイス。好物のイクラのミニ丼(280円)があったので、そいつも勢い余ってオーダーしてしまった。
イクラ丼は米が酢飯ではなく、温度が熱すぎるものの、プリプリのイクラは歯応えも良く、この値段にしては悪くない。ラーメンはスープはまろやかだがイマイチコクが無く行列の出来る人気店にしては寂しい感じ。麺はとんこつラーメンには珍しい水分を適度に含んだ中くらいの太さのプリプリした麺で、そこそこ美味しいがデフォルトではやや柔らかめ。味付け玉子は塩気が強すぎるが黄身はトロトロで好みである。ノーマルな状態では野菜不足気味だが、辛味の付いたもやしや激辛の高菜、刻みネギの入った壷がカウンターに置かれていて食べ放題なのが嬉しい。接客は丁寧で人気店にありがちな驕りのようなものは感じられなかった。立地の不便さでかえって店評価が嵩上げされている感はあるが、CP、接客は値段を考えるとまあまあ。傑出していないが駄目な店でもなく、行列さえなければ話のタネに訪れてみるのも悪くないと考える。