イル・ペンティート

以前グルメサイトで見かけて以来気になっていたピッツェリアを訪問。珍しくすいていたのですんなり入れるかと思いきや、店内は予約で一杯とのことでテラス席に通される。テラスと言っても外は殺風景な道路で、眺めが良いわけでは全くない。結構座席は空いていたし遅い時間帯の予約もあるだろうから多少融通を利かせて店内席を使わせてくれても良いような気がするが・・・。まあ、とりあえず食べられるなら文句はないので承諾。
メニューは数種の前菜のほかはピザのみで、潔い構成。おすすめのサラダとマルゲリータをチョイスすると、店員はトッピングの紹介やより高額な限定ピザメニューの提示など、売り上げと利益の追求に余念がない。結局見栄を張ってマルゲリータルッコラを追加してしまった。気になったのはアルコール類の高さ。ビールが410ccで750円と、店構えの割りにかなり高い値付け。本日は頼んでいないが、食後酒の類も他店に比べ2-3割は高いと思われる。一方でワインはそんなにぼったくっておらず、標準かやや安いくらいのものもあったが、たかがピザにワインを合わせるのも気が進まず、結局ビールを注文した。お通しのブルスケッタは美味しく、おすすめというサラミにハム、ルッコラとチーズのサラダは量もたっぷりで満足のいくもの。期待のマルゲリータは久しぶりに見るタイプで、ナポリ風と違い端から端まで薄くカリカリにクリスピーな生地。中が薄く外側が盛り上がっているのがナポリ風だが、この店のピザはローマ風らしい。薄い生地だと具から水分が浸透してクタクタになるのではないかと心配したが、しっかりと具の水分が飛ばされており最後までクリスピーさを保ち、この点は杞憂であった。薄い生地の欠点はピザの絶対量が少なくなるため食後の満腹感があまり無いところか。ピザの端っこもやや焦げすぎ。最後にカスタードプリンのドルチェとエスプレッソを飲んで〆にした。
さて、会計を見て驚愕。6000円超えと今までのピザ屋での請求の最高額を更新してしまった。メインの肉や魚を食べず(置いてないから食べられないが)、ワインも飲まずビール二杯で我慢してこの請求金額である。ちょっとありえない値段の高さで、割り切れない物を抱え店を後にした。この店のCPが良いという書き込みも目にしたが、正直言って個人的には全くそうは思えない。口コミサイトの評価が高くてもあんまりアテにならないと痛感。