九州じゃんがららあめん

いわずと知れた豚骨ラーメンの有名店。秋葉原の店は数度訪れたことがあるが、原宿は初めてである。夜も遅かったため行列もなく、すんなり入ることができた。店内はウッディでやや明るめ、カウンター席のみ30席ほど。会計は入り口での前払い式で、後払いだった(気がする)秋葉原とは微妙にシステムが違うようである。(後からの追加注文にも対応している)価格は通常のじゃんがららあめん全部入りが980円、ぼんしゃんやこぼんしゃんといった派生スープの全部入りは1000円を軽く超え、高いの一言。たかがラーメンに1000円以上出すのは抵抗がある俺は迷わず通常の全部入りにした。スープはまずまずだが、豚角煮と玉子は茹ですぎでほろほろ感が無く固い食感。麺は少なく、替え玉を注文することが前提になっているかのようだ。替え玉が不要な女性や小食の方ならともかく、この店の主要な客層である10-20代の男性にはかなり不満の残るボリューム・価格設定ではないか。
このじゃんがららあめん、秋葉原や原宿などいわゆる食の不毛地帯にあっては利用する価値もあるかもしれないが、はっきり言ってマスコミやラーメンガイド本などでの評価は過大で、CPを考えるとたいした店ではない。競合が少ない地域に出店し、相対的に美味しく感じさせることで本来の味以上の評判を得ているだけと考える。店のパンフのうざったい能書きや店先には店主の出した本が紹介されているなど、店主の自己顕示欲は相当なもの。そこそこ美味しいラーメンを、巧妙な出店戦略とTV・雑誌等マスコミへの露出によって行列の出来る繁盛店、高単価店に変えることができるという典型的な例。