三州屋

太田和彦さんの「居酒屋 味酒覧」を読んで「三州屋」という大衆割烹が気になっていた。銀座店が有名なようだが、六本木にも支店(?)があり、こちらのほうが自宅から若干近いので珍しく六本木まで出かけ昼メシ。お洒落でバブリーな店が数多あるこの地域でわざわざこんな店に来るとは、われながら酔狂と思う。
さて、こちらの店は六本木の待ち合わせ名所「アマンド」の裏手あたりにある一軒家をで、周囲の喧騒等はかけ離れた至って普通の街場の雰囲気。まったく垢抜けておらず商業地・オフィス街の中心部に近いにもかかわらずこんな店が残されていたとは、正直驚いた。店内も白木のカウンターと大テーブルが並び、壁には品書きが張り出された大衆酒場の佇まい。銀座で有名な「海鮮丼」を頼もうとするがどうにも話がかみ合わない。三国人っぽいおばさんなので日本語が通じてないのかと思い、注文を何回か繰り返すが、やはりダメ。どうやら六本木店には残念ながら銀座店の名物「海鮮丼」が存在しないらしい・・・。落胆しつつ刺身定食とビールを注文することにした。そこそこボリュームもあり味もなかなか、生卵が食べ放題なのも嬉しいが、わざわざ六本木まで来て注文するほどではなかったという感想。とはいえ、この近辺自宅かオフィスがあるなら利用価値は高そうだ。帰り道は気温が上昇し太陽の灼熱地獄で、汗だくになりながら帰宅。