ルソイ

目黒のインドカレー屋「ルソイ」を訪問。以前アド街ック天国でタレントの関根勤さんが推薦したこともある店である。権の助坂を下る途中にあるビルの二階で、「RASOI」と看板がでている。昼は階段の下まで行列ができる人気店らしいが、俺が行った時は寒いせいか月曜の夜のせいか、店内はがらがらであった。薄暗い照明で各テーブルにはキャンドルがあり、エスニックにしては意外にムーディーな店だ。
店員は全員インド人。ターバンにひげもじゃのいかにもなインド人は見た目おっかないが、ソフトな声で「すみません」を連発しえらく腰が低い(逆におっかない)。お得そうなパンジャブディナーセット(2780円)を頼む。インド風煎餅、生野菜サラダ、インド風包み揚げに好みのカレー1点とデザート、インド紅茶という構成である。辛いカレーを食いたかったのでチリチキンカレーを頼むと、強面インド人が「辛いですけど大丈夫ですか?」と聞いてきた。何も知らない俺は強気に「大丈夫です」と答えてしまったが、数十分後本気で後悔する事になる。

煎餅やサラダをたいらげた後、大き目のナン3ピースととともに小皿に盛ったカレーが運ばれて来た。タマネギ、ピーマンと大き目のチキン数ピースが入ったルーはナンのサイズに比して意外と少量で、大丈夫かな?と思ったが、全くの杞憂であった。辛すぎてナンで口を癒しながらでなくてはとても食べられないのである。とにかく泣きそうに辛い。ほんの少量を二口ほど口にした時点で毛穴が開くのが分かった。これだけカレーの辛さで苦戦したのは白山の「大沢食堂」で大辛カレーに挑んで以来である。ただし、出鱈目に辛い訳ではなくチキンなどはしっかり美味しい。汗と鼻水、少量の涙を流しながら、20分ほどかけてかろうじて完食した。唇と舌がかなり腫れぼったくなり、デザートのアイスの冷たさが口に優しかった。翌日のトイレが心配だ。