鍵屋

太田和彦氏の著作を読んでかねてから訪れてみたいと思っていた、東京一という老舗居酒屋である。一軒家を改築した店舗は店構えからして風格を感じさせる。(別段威圧的ということはないのだが)鶯谷駅からは近いが、大通りから一本入った住宅街の中にあり一見はなかなか入ってきづらそう。風情のある木製のカウンター9席と6×2の座敷席とさほど大きくない。店内は常連っぽい客が多いが、一見でも態度が変わることはなく、平等に愛想良い接客をしてくれるのは嬉しい。ビールに日本酒、湯豆腐とお新香、うなぎの倶梨伽羅焼き、焼き鳥などをいただいた。どれも傑出しているわけではないが、安価で量もありCP高く、店の風情を楽しみながら飲むにはぴったり。そこそこおなかいっぱいになり会計は3600円程度と文句なし。カウンター席は狭いのであまり長居をする雰囲気ではないが、とにかく風情が良いので一度は訪れてみる価値があると思われる。